国民病といってもいいほど、日本人の多くが肩こりに悩まされています。
厚労省の「平成25年国民生活基礎調査」によると、自覚症状のある病気や怪我のうち、女性では肩こりが1位、男性にとっても腰痛に次ぐ2位となっています。
実に国民の6割が肩こりの症状を感じているのです!
スマホの見すぎやデスクワークの多さなど、様々指摘されていますが、実は私たちが日常使っているカバンにも要因があるのです。
今回は、肩こりになりにくいカバンのタイプと、持ち方についてお伝えします!
知っておくだけで、肩によぶんな負担をかけることがなくなりますよ。
◇そもそも、なぜカバンで肩こりになるの?
肩こりは、左右の歪みより前後の歪みによって起こることが実は多いのです。よく前のめりになって歩いている方を見かけませんか。その「首が前に出ている」姿勢が肩こりの最大の原因です。
頭は全体重の10%もあります。5キログラムほどの頭を首でささえているのですから、体の中心に置いておかないと、どうしたって肩や首は悲鳴をあげてしまいます。
首や肩に負担をかけ続けているうちに、その部分が硬くなってしまいます。筋肉が硬くなると、血行不良をまねき、抹消神経を傷つけるので、痛みが起こるのです。
◇肩こりになりやすいカバン、なりにくいカバン
「リュックサック」「ショルダーバッグ」「手下げカバン」。皆さんはどのバッグが一番肩こり防止に良さそうだと思いますか?
「左右対称になるから」という理由で、「リュック」だと思いの方が多いのではないでしょうか。実は、肩こりになりにくい順番はこうです。
手下げカバン→リュックサック→ショルダーバッグ
意外でしょうか。その理由は下記です。
【それぞれのバッグの体への負担】
・手持ちカバン
腕の力で、荷物の重みを支えることができます。肩に掛ける場合も、ハンドルの部分に手をかけることで、肩だけに力がかかるのを防いでくれます。
・リュックサック
一見、両肩に均等な力がかかって良いのですが、荷物の重みで後ろにひっぱられています。それを防ごうと、体が知らず知らず前のめりになろうとして、首が前に出てしまうです。これが肩こりの原因となります。
・ショルダーバッグ
肩にかけたバッグが落ちないように、片方の肩が上がります。左右のゆがみにもつながるのですが、バランスを取ろうとして、首が前に出やすいのです。
◇肩こりになりにくい持ち方とは
手下げカバンが良いと分かっても、リュックやショルダーバッグは便利ですし、使いたいときもありますね。そんな時は腕や手の力で、肩にかかる重さを減らしましょう。バランスを取ろうとして首が前に出ようとするのを防ぐのです。
ポイント1:リュックの場合は両手でひもの部分を持ち、腕の力で支える。ショルダーの場合は、なるべくバッグを片腕で抱えるか添えるようにして、体への負担を減らす。手下げバッグを肩に掛ける場合は、腕と、ハンドルにそえた親指に力を入れる。
ポイント2:あごをひき、胸をはる。そうすると頭が体の真上にくるので、肩や首の筋肉によけいな力を入れずにすみます。
◆まとめ
国民病といえるほど、日本人には猫背の姿勢が蔓延しています。それが肩こりの悩みを抱える人の多さにつながっているのです。
「おしゃれだから」という理由だけでなにげなく使っていたカバン。今日からは持ち方を変えて、肩や首をいたわってあげませんか。かっこいい姿勢で持つと、あなた自身もあなたのカバンも、もっと素敵に見えるはずです♪
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