冬の味覚、温州みかん。我が家もみんな大好きです。私自身、フルーツは朝の食卓に出すのですが、なにぶん忙しいため、りんごやグレープフルーツの皮むきもせわしない...。
その点、みかんはテーブルに置いておけば、家族も文句を言わずに皮をむいて食べてくれるので、本当にありがたい存在です。
そのありがたいみかんに、たくさんのありがたい効果があることが分かってきました。ビタミンCが豊富であることは知られていましたが、それ以外にも、「βクリプトキサンチン」が骨粗鬆症予防に良いということが分かってきたのです。
「βクリプトキサンチンってなんだ?」とお思いの方も多いかもしれませんね。健康維持にかかせないありがたーい成分なのです。その効果についてお伝えします!
◇βクリプトキサンチンって?
βクリプトキサンチンは、抗酸化物質の一つで、野菜や果物に多く含まれています。。みかんのだいだい色の色素がそうです。
天然に存在するカロテノイド色素の一種で、必要に応じて体内でビタミンAに変換され、体の健康を維持してくれます。カロテノイドとは、微生物、植物、動物から750種類以上発見されている、天然色素の一群です。
ヒトは自分でこの色素が作りだせないため、取り込む必要があります。とうがらし、パパイア、ビワなどにも多く含まれるのですが、みかんが一番手軽に食べることができるので、注目を浴びています。そして、みかんの中でも温州みかんが一番この成分を多く含んでいるのです。
βクリプトキサンチンの体内濃度が高いと、次のような効果があります。
・生活習慣病にかかるリスクが低い(肝機能障害、動脈硬化など)
・骨粗しょう症の発症リスクが低い
・肌に良い(肌のヒアルロン酸の量を増やす、水分保持に効果を発揮する)
では、どのくらいの量を食べたら効果があるのでしょうか。
◇みかんの効果的な食べ方
骨粗鬆症予防の観点からは、一日1個、または食べない日もある人より、一日に4個ほど食べる人に、発症リスクが低いことが確認されています。
骨粗そう症にすでにかかっていても、多く食べる人の症状の進行は遅いということです。
生活習慣病予防や美肌への効果を期待するなら、3~4個は食べたいところです。けっこうな量かもしれませんが、食卓にいつでも置いておいて、食後に一つずつ、おやつに一つと、みかんなら手軽に食べられそうです。
私自身、お酒を飲みますが、ちょっと飲みすぎた次の日に、みかんを食べると、調子が良くなります。実際、肝臓を守るためにも、飲酒の増えるこの時期に、みかんをたくさん食べることが推奨されているそうです。
◇手軽なみかん調理法
そのまま食べることの多いみかん。他の食べ方もあれば、摂取量も増えそうです。こんな方法で食べてみるのはいかがでしょうか。
【みかんゼリー】
1、 ジューサーでしぼる
2、 鍋に砂糖か水あめで煮て、ゼラチンか寒天でかためる。
子どもたちがあっという間に食べてしまいます。
【みかんカレー】
1、 白皮を取る
2、 包丁で実を細かくする
ふんわりフルーティーなカレーになります。
【みかんヨーグルト】
1、 みかん一粒一粒の皮をむく
2、 ヨーグルトと混ぜ合わせる
普段は缶づめを使うことが多いみかんですが、天然の甘さが◎
【みかん紅茶】
1、 みかんを輪切りにして紅茶に入れる
つぶしながら飲むと、みかんの風味がどんどん増して、最後まで楽しめます。
◆まとめ
冬になると、ついつい箱買いしたくなるみかん。我が家では、カビが生えないよう、箱をひっくり返して、北側の寒い部屋に置いています。時間がたちすぎて、みかんが危ない場合は、冷蔵庫に避難させます。
冬は、イベントも多い上、風邪もひきやすい、肌も乾燥する、とまさにみかんに頼りたくなる時期です。冬の果物として存在してくれるみかんに感謝しつつ、毎日味わって食べたいですね。
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