2015年12月15日 【四季折々】

男雛と女雛、どっちに飾る?お雛様の飾り方と雛祭りの豆知識

寒い中に、なんとなく春めいた風を感じる33日は、雛祭りの日。飾り付けをしようとして、男雛と女雛の位置を迷ってしまいませんか。

実際、京都と東京では飾り方が違うのです。その理由と、雛祭りの由来、楽しみ方をお伝えします!

 

◇ひな人形の飾り方

ひな人形を飾る風習が始まったのは、江戸時代初期のことです。伝統的な考え方では、向かって右側(人形にとっては左側)が位の高い位置でした。男雛を向かって右側に飾るのが一般的だったのです。

しかし、その定説に変化があらわれたのが、大正から昭和初期。

 

一説によると、昭和天皇の即位式の時に、天皇が向かって左に座り、写真にもそのように写りました。西洋の立ち位置に合わせたのではないかと見られています。

それを受けて、東京の人形業界が雛人形の位置を入れ替えたと言われています。

 

東京→向かって左に男雛

京都→向かって右側に男雛

 

3月が近くなると、人形専門店には、「男雛はどっち?」との問い合わせが多数入るそうですが、特に決まりはないので「どちらでも大丈夫」と言うことのようです。

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◇雛人形のルーツとは

平安期、貴族たちは紙や土、草などで作った人形(ひとがた)を作って厄払いをし、川に流しました。人形は子どもたちの疫を負ってくれる身代わりだったのです。

 

現在は雛人形は高価なものであるため、お母さんが愛用していたものを娘にゆずったり、姉妹でひとつ購入するといったケースも多いですね。本来の意味から考えると、人形を受け継ぐと、厄もついてくることになるので、一人の子にひとつ用意するものなのです。

 

今は住宅事情などもあって、場所を取らない親王飾り(男女一対の内裏雛)です。ほこりがつかないようケースに入っているものも多いので、これなら飾り方に迷わないですね。

 

◇雛人形の選び方と飾る時期

コンパクトになったとはいえ、雛人形はある程度の場所を取るもの。そして、お値段がはるものなので、後悔のないようしっかり選びたいですね。

 

【雛人形の選び方のコツ】

飾る場所の寸法をしっかりはかる

人形の顏素材をしっかり見る

作り手によって顏の表情が違います。また、衣装は正絹のものですと、色があせにくく、長持ちします。

 

飾る時期は、立春を過ぎてから。春に女性の無病息災を神様に祈ることから、立春まで待って飾るのが一般的となっています。2016年は24日(木)、2017年は同日(土)となっています。

 

雛人形の飾る場所としては、日光やエアコンの風が直接当たらないところを選びましょう。乾燥と湿気がお雛様の敵。しまうのは晴れた日に、人形用の防虫剤を必ず入れ、ポリ袋や気泡緩衝材(プチプチ)などで包みます。

 

33日を過ぎたらすぐにしまわないといけないのか、という問題もありますね。「婚期が遅れる」というのが一般的な説ですが、どうやら、女の子が片付けをきちんとするようしつけの口実にした、ということのようです。(それはそれで大事なことですが。)

なので、3月いっぱいはゆっくり飾ってあげても問題はないようです。子どもが喜ぶし、長いこと春を楽しめるそうで、いいですね(^O^)

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◇当日の祝い方

定番料理は、ちらしずし・ハマグリのお吸い物・白酒・ひしもちです。最近では、ひしもちや白酒の代わりに、ケーキを食べる家庭も増えています。ケーキ屋さんでみかける可愛らしい桃のケーキ、たしかに子どもが喜びます。

 

また、春になる節目の行事として、女性の間で楽しむのも主流になってきています。娘が独立した後も人形を飾ったり、子どもがいなくても女性同士でパーティーを開いたり。雛人形と、桃の花とケーキ...。春をお祝いするのに、もってこいのものばかり。女性心をくすぐる行事であることは間違いありません。

 

◆まとめ

雛人形を飾る楽しみは、女性ならではですよね。我が家でも毎年出すたびに、子どもたちから歓声があがります。桃や菜の花を飾れば、一気に春のムード。

 

 

 

この行事が古くから愛され、消えることなく現代に伝わっているのも納得!です。まだまだ寒いですが、雛祭りの日が来ることを楽しみにしながら、風邪をひかずに乗り切りましょう!

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