2023年1月13日 【四季折々】

【節分】なぜ豆をまくの?子どもにも分かる節分豆知識

子どもの時から節分の日には、豆まきをしている私たち。でも、「なぜ節分に豆まきをするのか」、よく分からないまま今にいたる方も多いのではないでしょうか。

 

由来を知れば、もっと豆まきを楽しめます。子どもにも分かりやすく教えてあげちゃいましょう。

 

◇節分とは?

字のごとく、「季節を分ける日」ということで、もともとは年に4回ありました。特に春を迎える日を大事に考えられていたため、室町時代あたりから「立春の前日」だけを節分というようになりました。大晦日と同じように考えられていたのですね。

 

季節の変わり目には、悪いことが起きやすいと考えられていました。鬼を追い払うために、宮中行事として行われていたのが、豆うちです。それが残って、今の豆まきになったのです。

 

◇なぜ鬼に豆を投げるの?

「鬼」の語源は「陰」から来ています。「陰」は見えないところで起こっている邪気をさし、天災、病気、飢饉などの恐ろしい出来事は、鬼のしわざと考えられていました。

鬼を追い払う豆まきには、大豆を使いますが、そのわけは...

 

1)   豆は米と同じように、五穀霊が宿るものとして、神事によく使われてきました。米よりも、投げるのに良い大きさだったのです。

2)  「魔目」=魔の目「魔滅」=魔を滅亡させる、に通じることから。魔の目に豆を投げることによって、魔を滅亡させる、というわけですね。

3)  昔、京都の鞍馬天狗に鬼が出た時に、毘沙門天のお告げによって豆で鬼を退治した、という言い伝えから

 

豆は炒ったものを必ず使います。それは、生の大豆だと芽が出て来てしまい、縁起が悪いからです。まさに「魔芽」ですね。「炒る」は「射る」に通じるので、魔を射ることで、「魔滅」させるのです。昔から日本人は言葉を大事にしてきたことが、よく分かりますね!

 

◇年の数だけ食べるわけは?

子どもたちからブーイングがあがる「年の数だけ豆を食べる」習慣ですが、きちんと理由があります。

炒った豆は「福豆」とよばれていて、年の数だけ福を体に取り込むという意味があります。数え年で一つ多く食べたりもしますが、これは「来年も健康で幸せに暮らせますように」という願いが込められています。なので、一つくらい多く食べてもいいけど、幸福を願うのもほどほどに、といったところでしょうか。

家庭では豆まきを夕方から夜行うことが多いと思いますが、子どもは放っておくといくらでも豆を食べてしまいますよね。夕ご飯が食べられなくなるし、寝る前だったりして消化に悪いので、「ほどほどに」という口実にもなるな~と思っています(^O^)

 

◇子どもにおすすめの節分絵本

絵本には、節分について楽しく学べるものがあります。こんな節分絵本が子どもに人気です。

 

せつぶんのひのおにいっか

 作・絵:青山 友美

 

おに父さん、おに母さん、子おにの3人家族はにんげんたちに気づかれずに、にんげんの家でのんきに暮らしています。でも「明日は節分」という話を聞いてから、父さん母さんのようすが変。さて、節分の日、おに一家になにが起きるのでしょうか。

節分の日のひみつがわかる(!?)、ゆかいなお話。節分の意味を伝えつつ、登場人物も読者もみんなハッピーになれます。

おにはそと 著者/編集: せなけいこ 

タイトルは、「おにはそと」ですが、子どもたちと子鬼たちが仲良くなるお話。心配した鬼たちが助けにやってきますが、子どもたちにやられてしまう→助けてもらいます。人間も鬼も、子どもも先入観がなく可愛いですね。鬼が怖いお子さんでも楽しめる節分絵本です。

◆まとめ

怖いといいながら、子どもたちは鬼に興味深々で、豆まきも大好きですよね。この日ばかりは近所迷惑なんて気にせずに大声で、「鬼は外~!福は内!」とさけびます。

ママやパパから、「部屋をよごすな!」と言われないのも、嬉しいようです。朝起きると、どの部屋にも豆がごろごろ...。

子どもが楽しめる行事だからこそ、何百年も続いてきているのだな~と納得!です。

 

子どもに節分の由来を説明しつつ、この日ばかりはお掃除のことを忘れて、自分も楽しんじゃいましょう!

 

 

 

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