年末になると、市に並ぶ大小様々のだるま。つい購入して、新年の願掛けをしたくなりますね。しかし、買ってみたものの、「はて、目玉はどちらに入れるのかしら」と迷ってしまう方もいるのではないでしょうか。
「どっちでもいいか~」と思ってしまいそうですが、そこは縁起物。ちゃんと作法があるのです。今回は、だるまの目入れ時期と方法、ふさわしい飾り方をお伝えします!
◇そもそも、なぜだるまが願掛けに使われるようになったの?
だるまの発祥の地は、だるま生産量全国一をほこる群馬県高崎市周辺です。一年間で170万個ほども作られています。
今から200年程前の江戸時代、市内にある少林山達磨寺の和尚さんが、農民たちの副業に張子のだるま作りを勧めたのが始まりと言われています。その頃は天保の飢饉の後で、農民救済の意図があったのですが、お祭りで売ったところ大評判となりました。
最初は蚕のまゆのような形でしたが、そのうち中国から伝わった「起き上がりこぼし」の形の人形にならって、丸くなりました。
ちなみに、だるまさんのモデルは、達磨大使と呼ばれる昔のインドの高僧です。体の赤い色は、達磨大使の衣の色。古来から、魔除けの効果があるとも言われている色です。
◇だるまの目入れ時期
だるまの有効期限は一年間。願い事をしながら「開眼」させ、翌年に神社仏閣やドントヤキ、奉焼祭で納めます。
買ってからすぐに目入れをしてもいいですし、「ここから一年!」と心を決めた日でもOKです。大安・友引・先勝といった縁起の良い日に入れると、より良いですね。
願い事がかなってもかなわなくても、一年後に奉納しましょう。残念ながらかなわなかった方は、片目のままで奉納します。かなった方は、次のだるまはより大きめのものを、かなわなかった方は再チャレンジの意味も込めて、同じ大きさを買うのが通例となっています。
祀っていたものですから、決してごみとして出さないようにしましょうね!
◇だるまの目入れの方法&飾り方
だるまの目入れは、向かって右側から行います。だるまにとっては、「左目」ですね。なぜ左から入れるのかと言いますと...。
古来、天皇など偉い方は、南向きに座っていました。そして、家臣たちは、天皇から見て太陽がのぼる東の方向である左側の方が上位でした。左大臣の方が右大臣よりも位が上なのです。
それで、だるまさんの目入れも、尊い方から...というわけです。
目入れの時は、心を静めてから、筆やペンで左目を書き入れます。この行為は、自分自身の「心の目」を開眼させる意味があるので、黒々と大きな円を書きましょう。
これで、だるまに命が吹きこまれました!
そして飾っておく場所ですが、南から東向きに置くのがベストです。家族の目につきやすいところに置き、毎日祈願すると良いとされています。合格祈願のだるまであれば、勉強机の上に置いて、がんばりを応援&見守ってもらいましょう。
だるまは、5cmほどの大きさから1メートルを超える物まであります。住宅事情や置く場所を考慮して、最適なサイズを購入できるのも良いところですね。
◇まとめ
私たちは、なにかしらの目標がなければ、張り合いを感じながら毎日生活することは難しいですよね。一方で、怠け心もついつい顔を出すし、日々の出来事に流されて目標を見失うことも...。
そんな時、赤くて堂々とした体に大きな目のだるまさんがそばにいてくれたら、いつでもがんばる気もちになれ、有意義な一年を過ごせそうです。
「今年はがんばる!」という気もちをだるまに託し、後から思い起こしても忘れがたい一年になるよう、努力してみませんか?
楽しいだるまをご紹介します。
■「ナノブロック だるま」
目の部分は、願い事がかなうまでは白ブロック→願い事がかなったら黒いブロックに♪
■ケシゴム カラーだるま
受験生の知り合い皆に渡してあげたくなりますね♪肩の力が抜け、癒されそうです。
■日本製風水だるま7個セット
赤は勝負運、黄色は金運アップなどそれぞれに意味がある7色の風水だるまは、ブライダルのお見送りプレゼントや新居祝いのインテリアギフトとしても良さそうです。
■だるまのお茶缶
りりしいお顔。飲み終わった後は、飾っておいたり小物入れにしても良さそうですね♪
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