都市部になればなるほど、直面しやすい騒音問題。都市部に住む人たちの、実に7割以上がなにかしらの被害を被っているというデータもあります。
ということは、被害者と思っている本人も加害者になっている可能性が高いということになりますね。
子どもがいる我が家でも、以前ピアノの音でトラブルになりました。ピアノをやめさせようかと思うくらいでしたが、なんとか気持ちを切り替え、出来事自体を前向きにとらえることができるようになりました。どのような問題だったのか、そしてどうやって乗り越えたかと言いますと...。
◇音を出している方は気づかない?!
集合住宅に越してきた当初、近隣には「ピアノで迷惑をかけるかもしれません」と挨拶しました。上に住んでいる人は、「ここは全然聞こえないから、大丈夫ですよ~」と明るく言ってくれたので、安心していました。
ところが、数年後。とつじょ苦情を言われたのです。「すごく響いている」と。寝耳に水、でした。練習時間は、まちまちでしたが、朝の9時から夕方6時までの間でした。
しかし、とにかく響くので、昼間も弾いて欲しくないと言われたのです。
集合住宅の規定に反しないのにどうしたものか、音が出せないならピアノをやめさせた方がいいのか悩みました。
「消音ユニットをピアノにつけたら良い」というアドバイスを知人からされましたが、私の中では、デジタル音でのピアノ練習というのが想像つかなかったのです。私自身、生音でしか練習したことがなかったからです。
◇二つに一つの選択
まず、子どもたちの気もちを聞きました。
「音を出せないけど、ピアノ続けたい?やめる?」
子どもたちは、「やめたくない!」と即答。
これで「やめる」という選択肢はなくなりました。防音壁について調べたり、防音室もいくつか実験しました。やはり完全に音を消してくれるものはなく、せっかく設置しても、またご近所さんから苦情を言われる可能性が高いと思い、あきらめました。
けっきょく、質の良い消音ユニットをつけることにしました。私自身は違和感があったのですが、意外と子どもたちは生音と同じくらい良い、と言っています。
◇教室選び
次に困ったのが、週に一度のレッスン。先生も集合住宅住まいだったので、やはり音が出せないとのこと。今まではうちに来てもらっていたのですが、こんな状況ではとても音を出す気がしません(また苦情を言われるのが嫌でしたから)。
先生に相談したところ、「私も音を出してレッスンができる環境にしてあげた方が良いと思います」と仰って後押ししてくださいました。すぐに教室選びを始め、現在は、自宅にグランドピアノを持っている先生の元に楽しく通っています。
◆まとめ
騒音問題は、神経を使いますよね。私自身、どのように対処したらいいのか分からなかったのですが、悩んでいるだけでは嫌だったので、色々調べて動いてみました。
騒音問題が頻繁に起こるのは、近隣との付き合いが希薄になったから、と言われます。たしかにその通りだな~と思うのですが、子どもの年齢も全く違うし生活リズムも違ったらそうなるのは当たり前です。
こういった状況下では、近隣の人を憎んでしまいそうでした。でも、考え方をガラリと変えてみたのです。「これは、必要不可欠なことだから起きたことなんだ」と。
もし、我が子をピアニストにしたい!と思ったり、それだけの情熱が子どもにあるのが分かったら、もっと他の道を選んだでしょう。近隣の方ともっとがんばって話し合ったり、もしくは言うことに耳を傾けなかったかもしれません。
でも、今の選択はこれがベスト!と思えます。ピアニストにする!と決めたわけでないのに、人に苦痛を与えてまでピアノの音を出しつづけたくない、というのが、自分の本音だということに気がつきました。
子どもたちがピアノを続けたいと強く思っている気もちも再確認できたことも、嬉しいことでした。
今も子どもたちは一生懸命練習をしています。がんばっているので、私も教えがいがあります。
環境のせいにすると、思い通りにならなくてイライラしてしまいます。人生の中には曲がり角が沢山ありますが、必要だからその時が来たと思って、えいっと前向き乗り越えましょう。その先には新しい景色が広がっている...と言ったのは、「赤毛のアン」のアンだったでしょうか。・・・本当にその通りです!
自分自身の本音に従って、その時にできるベストな選択をすれば、結果に納得でき受け入れることができそうです。
※ご参考までに
購入した消音ユニットはこちらです。(一部取り付けられないタイプのピアノもあります)
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