結婚後に仕事を続ける女性は多くても、妊娠・出産を機に仕事を辞める女性は4割近くいると言われています。
政府が「女性の子育て支援」を掲げ、育休や時短の取り入れを推奨しているのに、仕事を辞める女性が多い背景には、女性ならではの悩みがあります。
もちろん、専業主婦希望で自発的に辞める女性もいます。一方で、仕事を続けるかどうか悩む女性も多くいます。
女性が仕事を辞める理由を、大きく分けて5つあげてみます。自分は辞めることを本当に良しとしているのか、確認してみましょう。答えを出すのはそれからです。
1、 仕事を辞める理由1:時間が合わなそう
子どもを産むと、どうしても子どものことが気にかかるようになります。お迎え時間には間に合ったとしても、いつも我が子が最後だったり、帰宅後も食事の準備などで相手をしてあげられない、といった葛藤を持つように。
もし、今の仕事にやりがいを感じていたら、やはり会社に時短について相談してみるのが一番です。ママになったからには、周りに良い顏ばかりしていられなくなります。多少の風当たりがあったとしても、心を平静に保ち、毅然とした態度で仕事に望んでいれば、周りの声が気にならなくなります。
2、 体力がもたない
出産後の育児は体力勝負なので、一年は育休を取りたいところです。女性が仕事を辞める選択をするのは、「育休が終わってからの両立が難しそう」と思うからです。
ところが専業主婦の場合も、24時間子どもにべったりなので、体力的にも精神的にも疲れるという側面もあります。「仕事をしている方が、子育てより楽」という方もいます。どちらも大変なのであれば、「今の仕事にやりがいを感じているか」、「収入面では辞めて大丈夫か」、「子どもと一緒にいたいか」。どれを自分は優先したいかで決める必要があります。
3、 子どもを保育園に預けるのに抵抗がある
特に第一子の育児は、全てが初めてのこと。可愛い成長時期をずっとまじかで見ていたい気もちにもなりますし、「子どものためにもいっしょにいてあげたい・いてあげた方がいいのではないか」という気もちが働きます。これは女性ならではの感情かもしれませんね。
子どもはたくましいので、保育園に預ける当初は泣いても、徐々に生活に慣れてお友だちと遊ぶようになります。その分、ママやパパがお休みの日はいっしょに休んで、たっぷり遊んであげれば健やかに育ちます。
保育園は、ママが働きやすいようにサポートしてくれる場所。この点では、安心して仕事に出られそうです。
4、 フルタイム&残業してまで働きたくない
結婚する時もそうなのですが、出産後はより家族のことが気になります。バランスの良い食事や生活リズムを保ちたいと思うようになります。すると、残業まである仕事に苦痛を感じて、辞めたいという気もちになります。「家族のサポートをしたい」という気もちが強い場合、フルタイム&残業は難しいです。働き続けたい場合は、時短を申請した方がいいですし、仕事に未練がない場合は辞める...どちらの気もちが強いかによって取るべき行動が決まってきます。
5、 家族が仕事をやめることを希望
「子どものためにもママは家庭に」と考える人は多いようです。パパがそう言う場合は、自分の収入だけでやっていけるという自信があるので、女性にとってはありがたいことでもあります。
妊娠・出産というのは女性にとって大変なことなので、「仕事をやめる」という選択肢があるのは助かります。もし、夫の収入がないのでやめられないとなると、体調面や精神面で何かあった場合、気もち的につらいですよね。
「仕事辞めたら?」という提案を善意に取り、その上で、「自分はどうしたいか」と判断をするといいですね。仕事を辞めると、自分自身の収入がなくなりますし、再就職も厳しくなります。「家族のために」というのも大事ですが、「自分のキャリアはどうなるか」という観点は外さない方がいいです。
◆まとめ
子育てには終わりがない、と言われます。やはり片手間ではできません。会社勤めもそうですよね。子育てと仕事は、きちんとやろうとすればするほど相いれないものであるということを認識しなくてはいけません。
「今の仕事を続けたいのか」。「今は育児に専念したいのか」。
女性にとっては、悩ましい問題です。
「女性が働きやすい社会」の実現を政府はうったえていますが、妊娠・出産後、女性は「ママの考え方になる」ことにまず留意しなくてはいけない気がします。
それは、「子どもといっしょにいたい。家族を大事にしたい」という気もちです。
仕事=家庭(育児)という比重にならなければ、出産を機に辞める女性の割合は減らないでしょう。
もし、あなたが今後も仕事を続けたいとなったら、仕事に対する熱意を認めてもらえるように会社にアプローチしましょう。それは熱いエネルギーのはずで、会社にとってもありがたいことです。
そして、子どものことで迷惑をかけることがあっても、委縮しすぎないこと。実際、ママになると強くなりますから、多少の荒波にはびくともしなくなりますよ。
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